2017年2月22日(水)@宝の山ネイチャーセンターにて。
市民講座「ふるさと回帰ワークショップ ~安心できる大人って?~」
を開催・参加しました。
昨年夏、はのさち自然農園で、都内の児童養護施設で暮らす子供たちの農業・田舎暮らし体験受け入れにかかわらせてもらい。
その時のメンバーで、「子供の貧困」にたいして共通の問題意識というかが持ち上がって、都留にいるわたしたちに、いったい何ができるのだろう。ということを学び直したく。
都留市宝にある「宝の山ふれあいの里」の学芸員として
都市部のこども達や、市内の幼児たち
そして最近はさまざまな「困難を抱えた子どもたち」と
「自然塾」を通して向き合い続けてきたキャリアを持つ
ばんちょ、こと佐藤洋さんに講師をしていただき、
「困難を抱えた子どもたちと接するとき、彼らを受け入れるとき。安心できる大人の存在が必要なんじゃないかな。じゃあ、安心できる大人っていったいなんなんだ?」
ということを、丸1日じっくり皆で考えました。
■今回このワークショップに参加した目的
今回このワークショップに参加・関わることにした目的は
- これから皆で「なにかやっていく」足がかりを得たい
- ばんちょの過去・現在・未来を知る
- 「第2のふるさと」ってなんだろう。を皆で考え、深める
の3つでした。
結果として、3つとも達成できたと思います。
2)に関してはもっと下学(掘り下げて考える)したいです。笑
ばんちょ、こんど兜にいきましょう。
■「安心できる大人とは」
自分が中学生ぐらい(いや、もっと前かも。小学生くらい)の時からずっと問題意識としてきたことを、今回こうして大好きで尊敬しているみなさんと一緒に掘り下げて考えることができたのが、私にとってはとても貴重な経験でした。
以前、こんなメモを書いたことがあります。
「大人が楽しそうに見えたら、子どもたちも大人になるのが
きっと楽しみになるだろう」
私の人生に最も大きな影響を与えた、高校時代の恩師の言葉です。
私は中学生の頃から教師を目指していましたが
国語・算数・理科・社会を教えたいわけではなく。
人として大切にしたいこと、人生は楽しいということ。
そういったことを、自分の生きかた・はたらき方で
子どもたちに示していきたい。
そう思って、結局教師にはならずに、今ここにいます。
これから生まれてくる子どもたちに、
人生を精いっぱい生ききることの素晴らしさを、
自分の背中で魅せていきたい。
そして同じように思う大人たちの姿を見て、
目を輝かせている子どもたちのことを、
柱の陰からニヤニヤ見つめていたい(笑)。
それが、子どもにとっても「安心」を生むと思います。
つまり、私にとって「安心」とは、
その人がその人らしく生きられて、
ありのままでいられる環境が、
ほんとうの意味で担保されていることなのだな、と思います。
「大丈夫だよ~」とか「安心していいよ~」とか
うわべだけの言葉や、立派な施設やおしゃれな空間、
うまくいっていそうなポーズを取ることではなくて、その「場」をつくるその人が、まず安心していること。
ありのままでそのままで、
「いま・ここ」を心から楽しんでいること。
自分の存在を、放っておいているようで、
ちゃんと大切に、見ていてくれること。
それこそが本当に大切なことなんじゃないかなと、
改めて思いました。
■今いる場所が、じぶんの「居場所」―“ふるさと”って?
高校生のころ「何もない」ことが嫌で飛び出したこのまち。
県外に飛び出し、東京で働き、戻ってきてみたら、
都留にはいないと思っていた「楽しそうな大人」が、
わんさかいるではありませんか。
一度外に出たからこそ、出会えた人。見えてきたもの。
その発見と心震える日々の連続に、
帰ってきてよかったなぁと心から思う日々です。
そこにも「安心」って関与していると思います。どこにいても結局、自分がその環境を「どう見るか」で、世界は素敵な場所にも、生きにくい場所にも、どちらにもなりうる。
前者を得るために絶対に必要なのが「安心」だと思います。
「自分はここにいていいんだ」「この人にならこんなことも話せるかも」「(話してみて)聴いてくれてうれしいな。話してよかったな」など、そういう感情が一緒にいるだけで自然にわいてくる人のいるところ。
それが、ほんとうの「ふるさと」なのではないかなと思います。
私はこれから、子どもを産みたいと考えています。そして子育ても、都留で、大好きな仲間たちと一緒にやっていきたいと画策しています。なので、移住・定住促進を、楽しく。本質的に。超自己中に(笑)やっていくつもりです。
「保育園落ちた、日本死ね!」ってやきもきするよりも、自然の中、気の置けない大好きな人たちといっしょに、お互いの子どもを預かり、育てあえて。コーヒーでも飲みながら「はー最高」ってにっこりしていたい。
そういう大人がそばにいる子どもも、幸せだと思います。
だから、「大人が楽しそうに見えたら、子どもたちも大人になるのがきっと楽しみになるだろう」なんです。そんな社会を、まずは自分の足元からつくっていきたい。それが私の野望であり、「ふるさと回帰」「第2のふるさとづくり」だと思います。
大それたビジョンとかはなくても、こうして自分の真ん中で燃えているわがままな願望を、仲間同士「ああでもない、こうでもない」と言いながら、のろのろと叶えていく。完璧じゃないから、時にいろんな人に励ましてもらったり、力を借りたりしながら、自分では予想もできなかった場所にたどり着く。それが結果的に「人の人生に影響を与える」になったり、「地域おこし」になったり、ひいては「世界平和」につながっていくんじゃないかなぁと、けっこう本気で思っています。
■今後、学びをどう活かすか
今年は田畑をやりながら、夢だったゲストハウス経営をスタートします。人生の旅を心から楽しんでいる移住者の人たち【風の人】と、古くから都留に住んでいる大切な人生の先輩たち【土の人】とをつなぐ【水の人】で、私自身はありたいなと思います。
図らずして家主さんが古民家につけた屋号は「古民家ゲストハウスあわ」。「天(あ)」と「地(わ)」をつなぐ、という意味があるそうです。あと「our(わたしたちの)」という意味もあるなと自分で後から気づいて、ニヤニヤしています。ゲストハウス「あわ」が、まさに今回学んだ「安心」を提供できる場になるように。
ひとつひとつ、取り組んでいきたいと思いました。
最後になりましたが、お忙しい中この場を快く引き受けてくださったばんちょ、企画立ち上げから最後まで導いてくれたはのちゃん、ご一緒したみなさんに心から感謝をお伝えしたいと思います。ありがとうございました。そして改めて、これからもよろしくお願いします。
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