生まれて初めて【耕作放棄地を人力で畦塗りして田んぼにする】という暴挙に
たった2ヶ月で2度もチャレンジする機会に恵まれたので、記録しておきます。。
Contents
始まりはここから、5月19日
何の気なしに、職場の田植えで余った苗をいただいたことから全ては始まった。
親友が、私のボスから借りた畑を田んぼにすると言っていたので、ちょうどいい!と思って事後報告でもらってきた苗たち。
ところが。「この土日で水入れて、日曜日に植えよう!」と、能天気にビール飲んでた自分たちを今だったら本気で蹴りたい。笑
畑を田んぼにするステップ
畑を田んぼにするには、以下のステップがある。
①耕起:田んぼ予定地を耕し、起こす。読んで字の如く
②畦塗り:荒くりと同時進行でやって、濡れた土が重くて死にそうになった
③荒くり:田んぼに水を入れ、土と混ぜる作業。固まっている土を砕いて、田んぼに満遍なく水が行きわたるように地面を均す
④代掻き:田植えの直前に実施。土と水を混ぜて、とろとろにする作業のこと
5月21日 トラクターで荒くりしまくり
下記は①の時点でトラクターがスタックしまくる、の図。
もともと畑だったところを無理やり田んぼにしたため、なかなかの惨劇に。
その他にも、もぐらの穴を掘り当ててしまい、隣の畑を浸水させるなど、もう散々で、さすがの私と親友の最強能天気コンビもお手上げかと思った、その時…
救世主が現れた。鹿留で週末移住をされているY夫妻である。
へこたれて昼ご飯(と、やけ酒のビール)に勤しむ我々を尻目に
2人は颯爽と登場し「あーうちと同じ感じだね〜」と
これまた颯爽と田んぼに繰り出し、あれよあれよという間に田んぼの土を均していく。
しかも差し入れまで持ってきてくれて。。ありがとうございました…!
そうこうしている間になんとかもぐら穴の浸水もおさまり、この日東京からわざわざ来てくれた友人2人は、丸一日さながら野球部のようにひたすら土を均して、国にかえって行きましたとさ(月待ちの湯には、行った。許せ友人)。
ようやっと、無理くり田植える準備ができそう…
と思いきや。やはり自然ってのは思い通りにいかないもの。この土日も結局、田んぼをひたすら均し続ける。
田んぼには、田植え用長靴必須。地下足袋タイプもあるよ。byごろー
疲労、ピークに
確かこの辺りの週が連日田んぼ畑を耕し均しまくっている日で、疲労のピークだった。昼間はあっち、夕方はこっち、と 職場と親友とやっている実験室(?)の計2つの田を朝から晩まで均し続け、しまいにはハンドルが握れなくなって、代車で事故るという失態も起こした。いざという時に私は何もできないちっぽけな存在なんだなということと、それでも笑って助けてくれる仲間のありがたさを痛いほどに感じて、これも忘れられない日になった。
そして、5月29日。田植え。
空がふたつあるー。うつくしー。今日もいい日になりそうだ☺︎ってかすでにいい日☺︎☺︎ #gjtfarm #はたけ日記
植わった。
午後から開始(たしか15:00くらい)で、5人→4人で4畝分(かな?)を。20:00に終了。
長い戦いだった…。手伝ってくれたみんなには、本当に感謝しかない。
捕植(ほしょく)もわすれずに
その後も、苗が倒れたり流れてしまった部分を継ぎ足して植える「補植」をすこし。
絵になる風景。
こうして無事、夏狩GJTfarmの田んぼは、ほんとうにたくさんの人たちの協力のもとに、その姿をあらわしたのである。るるる。最近は毎週末、友人子どもがやってきて、それぞれに、自由に遊んだり手伝ってくれたりしている。
救世主Y夫妻や、同じ都留市で女性1人で専業農家をしている、はのちゃんの田んぼの田植えにも参加させてもらった。
田んぼの魔力、すごい。
総じて。田んぼの魔力?というものはすごい。忘れられないのは、深夜、GJT田んぼに初めて水を入れた時。水は下に流れ、火は上にのぼる。そんな当たり前のことが、ほんとうにすごいことに思えて。
流れる水の如く、そして時々、火の如く。 – ならみおダイアリー
きっとこの気持ちを何百年、何千年も昔の人も同じように味わっていたのかななんて、そんなことを思うと、なんとも言えない気持ちになった。
田んぼ。農業。方法は無数にあるけど「正解」はない
ひとくちに田んぼといっても、いろんなスタイルがあるし、田植えひとつとってもいろんな方法がある。「正解」というものはない。
いろんな方法を試して、挑戦して、それが形になったときの、よろこび。
ちょっと大げさかもしれないけれど「ああこの瞬間のこと、私いつか死ぬ時に思い出すだろうな」って、そう思える瞬間が、この数週間の中で何度もあった。
それこそが、私の求めている「ほんとうの豊かさ」なのだと思う。
収穫まで、まだまだこれから。今はまだスタートラインに立ったばかり。
これからどんなことが起こっていくのだろう。
でも何があったとしても、それを全部笑ってネタにしてしまえる強さを私たちは知ってしまったから、きっと大丈夫。そしてそれを、もっと広く、多くの人に伝えていきたいよね、と、欲深い私たちは思う。
いつでも自然は、私たちに大切なことを気づかせてくれる。今も、そしてこれからも、そのメッセージを全身で受け止めながら、ちょっとずつ、爆笑しながら進んでく。
やりたいことを、やる勇気。その道のりは着実に、僕らの後ろにできている。
都留を、第2のふるさとに。これが私たちの考える「まちおこし」の本質。 – ならみおダイアリー
富士のふもとの城下町、山梨県都留市で「自然とつながる」。都心から高速バスで90分の田舎で待ってます。 – ならみおダイアリー
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