ゲストハウスを始めてみたい!という方のご相談を、このブログ経由でもたくさんいただくようになってきました。
そこで今回は何回かに分けて、ゲストハウス・民泊を開業するまでの手順や考えておくべきポイントをまとめてみたいと思います。
ゲストハウスと民泊の違いって何?
ゲストハウスと民泊の違い。厳密に定義はされていませんが、今回施行された民泊新法(住宅宿泊事業法)を参考にするとこんな感じです。
- ゲストハウス=反復して継続的に営業。※旅館業として営業許可を申請
- 民泊=一時的に営業(年間180日以内)※住宅宿泊事業法の適用を受けるよう届出。
わたしは、年間180日以下の営業ですと部屋数も少なくゲストハウスとしての営業が成り立たなくなってしまうと感じたので、旅館業法の「簡易宿所」営業許可を取得し営業を行っています。
どんなゲストハウスを作りたいか?デザインして、ゲストハウスか民泊かを選択した方がいい
ゲストハウスとして営業許可を取って運営するか、民泊として届出をして運営するか。
これは、宿をやられる方自身が「どんな宿をつくりたいか」によって異なります。
あなたは、どんな宿を作りたいと思っていますか?
- What:その宿のコンセプト・売りになるものは何ですか?
- Where:宿の場所。物件は決まっていますか?その土地・地域を選んだ理由は?
- Who:ターゲットとなる顧客層はどんな方々でしょう?年齢・国籍・構成など。
- When:オープン日はいつですか?繁忙期・閑散期の予測や対策は万全ですか?
- Why:オーナーであるあなたは、なぜこの宿を始めようと思ったのですか?
- How:宿の運営方法。宿泊料金、マーケティング戦略など。やり方の部分。
少なくとも上記の5W1Hをぱっと答えられないうちは、無理して開業しないほうが良いかと。
ゲストハウスは、建物の内装などハード面のことだけでなく、このソフト面の部分をどれだけしっかりと設計できているかが、成否の鍵を握っています。
なかなか思い浮かばないときは、興味にちかそうなゲストハウスに、ためしに泊まりに行ってみるのも手だと思いますよ^^
私も旅行に行くときは勉強をかねて、airbnbでスーパーホストが運営する宿を予約して泊まっています。
古民家ゲストハウスあわの5W1H
前掲の「5W1H」について、私の運営している宿ではこんな方針でやっています。
What:その宿のコンセプト・売りになるものは何ですか?
コンセプトは「自然とつながる家」。築80年の木造建築。2階をまるまる貸切できる。
イベントスペースとしても貸し出していて、週1回、ヨガの先生に来ていただいてヨガ教室を実施したりもしています。
Where:宿の場所。物件は決まっていますか?その土地・地域を選んだ理由は?
小学校の通学路にもなっている歩行者道路沿い。家中川という用水路が目の前を流れて
いつも水の流れる音に包まれています。裏には富士急行線。ありすぎずなさすぎないちょうどよさが、落ち着きます。
Who:ターゲットとなる顧客層はどんな方々でしょう?年齢・国籍・構成など。
日本人もしくは欧米系のインバウンド観光客。30〜40代のカップル、ご夫婦連れ。
日頃の喧騒を逃れて、ゆっくりと過ごしたい方々の役に立てたら。
When:オープン日はいつですか?繁忙期・閑散期の予測や対策は万全ですか?
2017年4月1日オープン。繁忙期は夏、7月中旬〜8月下旬。
冬季(12〜3月)は古民家ゆえ寒さが厳しく、基本的には休業しています。
Why:オーナーであるあなたは、なぜこの宿を始めようと思ったのですか?
会社員時代、どんなに仕事が忙しくても、必ず地元の都留の自然が恋しくなって帰って来ていた。都会で忙しく働く人にこそ、思い立ったときにゆっくりしに行ける「第2のふるさと」が必要だと感じたから。何もない、何もしない贅沢を味わってほしい。
How:宿の運営方法。宿泊料金、マーケティング戦略など。やり方の部分。
ゲストハウスのはじめ方②以降で、詳しく書いていこうと思います!
…ということで今回はここまで。
ゲストハウス開業をお考えの方は、一度お泊りにいらしてみてください。
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